嘘と創作を混ぜて語る日記的なもの
2009/05/03 [01:28:52] (Sun)
善法寺伊作は不運である。
不運=善法寺伊作とされることもあるくらいで、不運であるが故に保健委員会委員長なのだとも言える。
保健委員長=不運の頂点 みたいな構図が毎年出来上がっているこの忍術学園で6年間保健委員を務めたということは、彼は学園に入学した当初からピカイチで不運だったと言っていい。
だがそこは不運同士、歴代委員長はたとえ影が薄くなろうとも、飛びぬけて不運な伊作を同情のまなざしで保護してくれた。
まあ、最初に委員会に来た日に、既に廊下を踏み抜いて蛇の巣に足を突っ込み噛まれた上、その蛇を狙った猫に引っ掻かれ、なんとか逃げ出した先で授業中暴発した火縄銃の爆発に一人だけ巻き込まれ、軽い火傷で済んだものの傷を冷やそうと井戸へ行ったら井戸周りが崩れて井戸に落ち、ボロボロの有様で運び込まれ布団の上で挨拶したというのだから、誰しもたとえ影が薄くなろうとも彼に勝る不運に好かれようとは思わない。
優しい気性だったのもあって、伊作はそれなりに愛される後輩だった。
伊作が生半可な不運ではへこたれなくなったのは、この先輩たちの生暖かい視線と同じ不運ゆえの適切なフォローがあったからかもしれない。
そんな善法寺伊作は、もう6年生。
普通の不運に関しては回避能力も大分発達してきた彼である。
ただし、回避はできるが、不発にはできないのであるが。
そのうち続き書きます
不運=善法寺伊作とされることもあるくらいで、不運であるが故に保健委員会委員長なのだとも言える。
保健委員長=不運の頂点 みたいな構図が毎年出来上がっているこの忍術学園で6年間保健委員を務めたということは、彼は学園に入学した当初からピカイチで不運だったと言っていい。
だがそこは不運同士、歴代委員長はたとえ影が薄くなろうとも、飛びぬけて不運な伊作を同情のまなざしで保護してくれた。
まあ、最初に委員会に来た日に、既に廊下を踏み抜いて蛇の巣に足を突っ込み噛まれた上、その蛇を狙った猫に引っ掻かれ、なんとか逃げ出した先で授業中暴発した火縄銃の爆発に一人だけ巻き込まれ、軽い火傷で済んだものの傷を冷やそうと井戸へ行ったら井戸周りが崩れて井戸に落ち、ボロボロの有様で運び込まれ布団の上で挨拶したというのだから、誰しもたとえ影が薄くなろうとも彼に勝る不運に好かれようとは思わない。
優しい気性だったのもあって、伊作はそれなりに愛される後輩だった。
伊作が生半可な不運ではへこたれなくなったのは、この先輩たちの生暖かい視線と同じ不運ゆえの適切なフォローがあったからかもしれない。
そんな善法寺伊作は、もう6年生。
普通の不運に関しては回避能力も大分発達してきた彼である。
ただし、回避はできるが、不発にはできないのであるが。
そのうち続き書きます
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