嘘と創作を混ぜて語る日記的なもの
2014/06/04 [00:07:53] (Wed)
この前、からくりの材料とか探しにさ、三治郎……三ちゃんと一緒に裏山登ってたんだ。
なに?何のインスピレーションかって?
あはは、えーとそれでどこまで言ったっけ?
風が吹いたと思ったら、目の前に不審者が居てさ!
えーもっと詳しく?しょーがないなぁもう。
そりゃあね、ただ知らない人がいるだけだったらぼくだって驚きゃしないよ。
でその足のクサそうなおっさんはね、ぼくの頭の上からなんちゃらかんちゃらよく分かんないこと言ってくるワケ。
なんか言ってることよく分かんないしさあ、HENTAIとかメンドクサイしさ、どうやって撒こうかなーって思ってたら、おっさんの後ろの茂みがガサガサいって、ちょっとビビっちゃ……ビックリしてさ。うん、ホラ!ヘンタイが二人になったら逃げるの大変じゃん?だからね、さすがのぼくもちょっと身構えちゃったていうか、ね!
まあ、それはなんか妙に慌てた三ちゃんだったんだけど。
おっさんの背中からさ、羽根が生えたんだ。
最初はおっさんの後ろにでっかい鳥でもいるのかなって思ったんだけど、おっさんがぼくに手を伸ばして来てさ、違うってわかったよね。
おっさんの手、さ。
真っ黒い……カラスみたいな。
……鳥の足、だったんだ。
それがぐわしってぼくの頭つかんで、ぼくビックリしてなんか叫んでたと思う。
ウソじゃないよ、ホーント。なんでぼくがこんなケガしてると思ってんの?
やあー、なんかさあ、三ちゃんが言うには、ぼく神隠しにあうところ?だったみたい?
地面から見てた三ちゃんが言うには、まばたきする間に裏山のてっぺんくらいの高さまで飛んでたらしいよ。
あんまりくわしく話してくれないんだけど、そこで消えかけてた、とか言うんだよね。
……、あんまり聞かない方がいいって?
そりゃ怖いさ、怖いけど、何があったかとか知りたいじゃん。
いないでしょ?だからね、神隠しにあいかけたらしいぼくとしては、二回目がないようにとか考えたいワケ。でも三ちゃんのお父さんみたいに修験者?の修行するわけにもいかないし、ぼくはぼくなりに気をつけようって思ってさ。
……しんべエ、ついてきてる?
んん~とようするにぃ~例えるなら……くのたまがお団子を作りました。
……みたいな?
『紫色の団子を作らないために』と『神隠しにあわないために』がイコールね?
……しんべエ、わかる?
うん、団子のね、話じゃなくて。神隠しのほう。うん、だからね、団子じゃなくて。団子はたとえ話だからさ。えぅ……うん、そう、つまり神隠しにあわないように気をつけようってこと。わかった?
たとえを団子にしちゃまずかったなあ……。
ん?ああ、空飛んでる時に三ちゃんの声が聞こえてさ。
「兵ちゃああああああああ――――――…………!!!!」
三ちゃんに応えて夢中で叫んだとたん、だよ。
あははァ、そんなワケで、ぼく落ちました。
気が付いたら三ちゃんにおんぶされてて、三ちゃんは泣いてるし、体中痛いし?
下に三ちゃんが居てくれたからいいけどさあ……もーあのクサいおっさん、次あったらぜったいからくり罠かけてやるんだから!
同級のコメント
三治郎:
それがですねぇ~うっふっふ。
えっ?……ナイスアイディーア!ありがとうございますセンパイ!
しんベエ:
……えっ?もののたとえ?ってなに?エッ、あれ本当に起こったことじゃなかったの??
なーんかさぁ、ヘンな事あったんだよね。
このケガのことなんだけどね?
んー?別に大したことじゃないと思うんだよね。そんな怖くなかったし?
どっちかっていうと不思議っていうか、ワケわかんないって感じ。
この前、からくりの材料とか探しにさ、三治郎……三ちゃんと一緒に裏山登ってたんだ。
三ちゃんは材料探しってゆーか、インスピレーションが欲しいみたいな事言ってたけど。
なに?何のインスピレーションかって?
やだあ、モチロンからくり罠のに決まってるじゃないか乱太郎!!
これからは僕らの部屋来る時だけじゃなくて、山登る時も気をつけた方がいいかもよ~?ふひひ!
エー?やーだよー。やーめーまーせぇーん。だってからくりは!ぼくらの!生きがいだもんっ☆
あっはっはー、これも修行だよ修行!ガンバッテネ!
その際はおてやわらかにヨロシク♡
あはは、えーとそれでどこまで言ったっけ?
まだ全然?えっとねー、だからぁ、ぼくと三ちゃんが裏山に……話した?もーはやく言ってよ。
それでさぁ、そこで三ちゃんとケンカしちゃってさ。
原因?すっごくつまんないことだったよ!つまんなさすぎて覚えてないもん。たぶん三ちゃんも覚えてないんじゃない?
でしょー?あるよね、なんかどうでもいいことでケンカしちゃってさあ。
あとで考えると、なんで怒ってたのか自分でもよく分かんなくなるっていう。だよね~。
でもそん時はすっごく腹立っててさ、顔も見たくなくて。ふんっ、て思いながら三ちゃんとは逆方向に歩いてたんだ。
で、この辺からちょっと不思議な感じになってくるんだけど。
風が吹いたと思ったら、目の前に不審者が居てさ!
えーもっと詳しく?しょーがないなぁもう。
急に、ぐわぁあってものすごい風が吹いたんだよ。
頭巾が引っぺがされるかと思うくらい、ぶわぁあああぁあああんって、強い風がさ。それで目も開けてられなくて、手でこう顔を隠しながらしゃがんでたんだ。
まわりの木がざあざあうるさくてさー、もう、台風の夜みたいだったよ。
それでようやくおさまったかなって顔を上げたら、目の前にでかい足があってさ!ビックリするでしょ!
そりゃあね、ただ知らない人がいるだけだったらぼくだって驚きゃしないよ。
その人ね、おっさんっぽいクサそうな足だったんだけど、超!近かったんだ。
フツーさ、いくらなんでも一歩くらい離れて立たない!?アンタぼくのばあやか何か?ってくらい近かった!
くせ者……!とか考えるより先に、やばい、変態だ!って思ったよね。
でその足のクサそうなおっさんはね、ぼくの頭の上からなんちゃらかんちゃらよく分かんないこと言ってくるワケ。
なんかこう……偉いお武家様のとこ行った時に、父様が使ってた言葉みたいな……あれ、ぼくも話せるようになんなきゃなんないんだよね~、ユーウツだなあ。
だってさ、こちとら0点チャンピオンタイトルホルダーの一年は組だからね?
分かるワケないじゃんそんなムズカシー呪文。分かりやすく十文字以内にまとめてくんないとさあ。それで最後に土井先生に訳してもらえばカンペキだよね。
なんか言ってることよく分かんないしさあ、HENTAIとかメンドクサイしさ、どうやって撒こうかなーって思ってたら、おっさんの後ろの茂みがガサガサいって、ちょっとビビっちゃ……ビックリしてさ。うん、ホラ!ヘンタイが二人になったら逃げるの大変じゃん?だからね、さすがのぼくもちょっと身構えちゃったていうか、ね!
まあ、それはなんか妙に慌てた三ちゃんだったんだけど。
目ぇまんまるにしちゃってさ。
職員室前のろう下にからくり罠しかけようとしてたのがバレた時だって、あそこまで引きつった顔はしてなかったね。
え?なに?そんなヤバイのこのおっさん?て思って、一歩後ずさろうとしたら。
うん、ここからが、ホントに変なんだけど。
おっさんの背中からさ、羽根が生えたんだ。
バッサァ!て、すっげでかいの。
最初はおっさんの後ろにでっかい鳥でもいるのかなって思ったんだけど、おっさんがぼくに手を伸ばして来てさ、違うってわかったよね。
おっさんの手、さ。
真っ黒い……カラスみたいな。
……鳥の足、だったんだ。
それがぐわしってぼくの頭つかんで、ぼくビックリしてなんか叫んでたと思う。
頭持ったままぐわーんぐわーんってふり回されて、もーワケわかんなくなってるうちに、気が付いたら空飛んでた。
ウソじゃないよ、ホーント。なんでぼくがこんなケガしてると思ってんの?
空から落とされたからだよ。
やあー、なんかさあ、三ちゃんが言うには、ぼく神隠しにあうところ?だったみたい?
地面から見てた三ちゃんが言うには、まばたきする間に裏山のてっぺんくらいの高さまで飛んでたらしいよ。
あんまりくわしく話してくれないんだけど、そこで消えかけてた、とか言うんだよね。
……、あんまり聞かない方がいいって?
そりゃ怖いさ、怖いけど、何があったかとか知りたいじゃん。
だって、そもそも神隠しってさあ、具体的に何が起こってんの?とか、答えられる人いる?
いないでしょ?だからね、神隠しにあいかけたらしいぼくとしては、二回目がないようにとか考えたいワケ。でも三ちゃんのお父さんみたいに修験者?の修行するわけにもいかないし、ぼくはぼくなりに気をつけようって思ってさ。
で、どこに気を付ければいいのかなーって思うと、何が起こったのかわかってれば気をつけなきゃならないところもわかるじゃん?
……しんべエ、ついてきてる?
んん~とようするにぃ~例えるなら……くのたまがお団子を作りました。
だけどそのお団子は紫色をしていて、変な匂いがしています。あきらかにヤバイ団子です。どう見ても失敗です。
なんでそうなったかを調べるために、くのたま達は自分たちの団子作りの様子を思い出してみることにしました。
どこで何を間違えたのかが分かれば、おいしいお団子を作れるはずです。
……みたいな?
『紫色の団子を作らないために』と『神隠しにあわないために』がイコールね?
で、『団子作りの様子を調べる』と『神隠しの時の状況を調べる』がイコール。
失敗しないために原因を調べようってことさ。
……しんべエ、わかる?
うん、団子のね、話じゃなくて。神隠しのほう。うん、だからね、団子じゃなくて。団子はたとえ話だからさ。えぅ……うん、そう、つまり神隠しにあわないように気をつけようってこと。わかった?
たとえを団子にしちゃまずかったなあ……。
ん?ああ、空飛んでる時に三ちゃんの声が聞こえてさ。
足の下に地面がなくて、森が見えた時はちょっとゾッとしちゃった。
景色はよかったけど、鳥みたいな気分、なんていいもんじゃないよ。トンビに捕まったネズミの気分ってやつだね、あれ。
ホント、二度と味わいたくない。
「兵ちゃああああああああ――――――…………!!!!」
「三ちゃああああああああああああん!!」
三ちゃんに応えて夢中で叫んだとたん、だよ。
あの足クサおっさん鳥、その場でぼくのアタマ離しやがったの!
ホンットありえないんだけど!あの足クサ鳥!あのおっさんぜったいワキも臭いよ!
あははァ、そんなワケで、ぼく落ちました。
裏山のてっぺんくらいの高さからね!!ホントありえない!
気が付いたら三ちゃんにおんぶされてて、三ちゃんは泣いてるし、体中痛いし?
医務室じゃ、手にケガしてるからしばらくからくりいじっちゃダメとか言われるし?
あーなんか思い出したらイライラしてきちゃった。
下に三ちゃんが居てくれたからいいけどさあ……もーあのクサいおっさん、次あったらぜったいからくり罠かけてやるんだから!
もう一回あの変態足クサ鳥について三ちゃんにくわしく聞いてくる!
同級のコメント
三治郎:
大丈夫です立花センパイ、あの鳥野郎には二度と兵ちゃんにちょっかい出せないよう、ぼくの方で手を尽くしますから!
ええそれはもう、兵ちゃんをキズつけたんです、兵ちゃんを、あん、あんな、ボロボロに……。
ありがとうございます、でも大丈夫です。父ちゃんにも手伝ってもらいますから。
それがですねぇ~うっふっふ。
ふふふ兵ちゃんてば落ちる時とっさにアレの尾羽根むしったらしくて。
さっすが兵ちゃん転んでもタダでは起きない!そこにしびれるあこがれるぅ!
ふふふふふ本当にさすがだよ兵ちゃんコレさえあればあーんなことやこーんなことができちゃうんですよ?
えっ?……ナイスアイディーア!ありがとうございますセンパイ!
兵ちゃんの耳と口をふさぐのを忘れてたおマヌケさんにはお似合いですねっ☆
しんベエ:
あ〜っごめん兵大夫ぅ〜!
くのたまの紫色のおだんご、ぜったい食べられないって話してたら、それくのたま達に聞かれちゃってぇ。だって、せっかくのおだんごをムダにするなんて、ぼくゆるせなくて、ついグチっちゃったんだよう。
それでね、くのたまが誰がそのウワサ流したの、って暗器かまえながらおどしてくるからぁ、兵大夫から聞きましたって言っちゃったの!ごめんねぇ〜!
だから早く逃げてぇ!
……えっ?もののたとえ?ってなに?エッ、あれ本当に起こったことじゃなかったの??
えぇえ……っ、ぼく、一年生じゅうにこの話広めちゃったぁ……ど、どうしよう……?
PR
Comment