嘘と創作を混ぜて語る日記的なもの
2014/08/09 [17:36:42] (Sat)
……あ、図書室利用者がへると困っちゃうから、この事はひみつだよ……そう……。
……その日はね……中在家先輩が実習でいらっしゃらなくて……五年生の不破先輩、二年生の能勢先輩と……ぼく、でいつもの仕事してたんだ……。
不破先輩がカウンターで……ぼくと能勢先輩が棚と本のチェックしてた……。
え……そう……まだぼく、棚の並びとか全部覚えてないんだ……。能勢先輩に教えてもらいながらだけど……ふふ……けっこう楽しいよ……。
なぜかね……能勢先輩はぼくを体の弱い子扱いするんだ……。
ぼくたちろ組はいつもこんな顔色です……て言ったらね……「虚弱体質ってことか?とにかく倒れられでもしたらこっちが困るんだ、あんま重いものとか持つなよ!」って……。
でもね……いつもきり丸はすごくテキパキ動いているし……ぼくだってさ……。
……そうなの……でもね……ぼくが重いもの持ってたりすると、なんていうのかな……委員会の全員がね……ちょっとハラハラしたような顔でちらちら見てくるんだ……。能勢先輩以外はあんまり口に出したりしないけどね……。
ぼく……体きたえようかなぁ……。
えぇと……それでね……棚半分くらいチェックが終わったんだけど、修理が必要な本がけっこうあって……カウンターに修理本いれる箱があるから、それを取りに行ったんだ……。
……つまり……棚の方には能勢先輩しかいなかったんだけど……。
……ね、図書室ではしずかに、っていうでしょ……ぼくたち図書委員は動くときも音をたてないように、なるべく静かにしてるんだ……もちろん、おしゃべりもなしだよ……。
だからね……不破先輩とか中在家先輩は動く時ぜんぜん気配がわかんなくて……。いつの間にか後ろに先輩がいてね……うっかり魂をとばしちゃったこともあったなぁ……ふふ……。先輩方はやさしくてね……ぼくが慣れるまでは……て言って、最初のころは動く時にわざと音を立ててくれたりしたんだ……。
そのおかげかなぁ……今は音がしなくてもあんまりびっくりしなくなったよ……。
そう……図書室ってそれくらい静かなところなんだ……。
だから……何か音がするとすごく大きく聞こえるんだ。
バサバサバサッ
……急に……本がたくさん落ちるような音がして……不破先輩のとなりで箱を持ったまま、びくってしちゃったよ……。
音がした方に行ってみたら……自然に本が落ちた……のかなぁ……けっこうたくさん落ちててね……。
「わあ……」
ぼくの後ろから顔を出した能勢先輩も眉をぎゅっとよせてたよ……。
「はあ、怪士丸」
「あ、はぁい……」
だいたい意訳すると、「あぁくそ、派手に落ちたな……はあ。怪士丸ちょっと手伝ってくれ」って言いたかったんだと思うよ……。えぇ……?……ほら……おしゃべり禁止だから……アイコンタクトとジェスチャーでだいたいわかるようになってさ……。
まぁね……変な並べ方してると崩れるのは当たり前だし……慎重に並べ直したよ……。
能勢先輩も確認して、よし、……て思ったとき……かな……。
バサバサバサッ
……せっかくきれいに並べ直した本がまた……落ちた。
ぼく……能勢先輩の眉間にしわが一本うまれた瞬間を見ちゃった……。
伏木蔵なら「スリルぅ~」て言うのかな……。
……能勢先輩はだまってテキパキ片付けたよ……。
棚をね……にらむみたいにして、壊れてるところとかないかって調べてたみたいだけど……見つからなかったのかな……首かしげて「おかしいなあ……」て顔してたよ……。
そしたら……不破先輩がひょいって覗いてきて「どうしたの?」……て。
能勢先輩は眉よせたまま、小声で応えてた……。
「不破先輩。この棚なんですけど、ちょっと用具委員に見てもらった方がいいかっうわあ!!」
きゅうに能勢先輩が転んだんだ……。
……変な転び方だったよ……まるで足をひっぱられたみたいな……。
えっ……てびっくりして……何が起きたのかぼくが理解する前に……ね。
「わぅっ……!?」
今度は……ぼくの足が……「ひっぱられた」。
「えぇ、二人とも大丈夫!?」
「いたたぁ……えぇ……」
「何しやがる、誰だ!」
そのときは……何が起こったか分からなくて、目を回してたぼくのとなり……能勢先輩が顔を赤くして怒りながら……手を捕まえようとしてた。
そう……「足をひっぱられた」……足をひっぱった手があったんだよ……。
棚に並べた本のすきま……。
幅が一寸もないそこから……伸びる、手が。
ゆゆゆ、ゆうれいだぁ……!
そうだよね……そう思うよね……。ぼく……久しぶりに腰ぬかしたよぅ……。
……泣きそうな僕と、忍たまのイタズラだと思ってるらしい能勢先輩の頭の上……また、本がどさどさふってきたんだけど……それが、さっきぼくたちが並べ直したところの……本でね……。
きゃー……て思って……あわてて頭をかかえてぎゅっと目をつぶったんだけど……。
そしたら……えぇとぉ……そのね……すごく馬鹿にしたような感じの……笑い声が聞こえて……。
びっくりして目を開けたら……開けたら、開けたらね……。
目の前の本棚……本の隙間から、チラチラ覗く、目……!
……まったくまばたきしない……血走った、目が……。
ぐにゃっ……て、笑うみたいに、歪むんだ。
おかしいんだ……おかしいんだよ……。
あれだけ、目がはっきり見えてるなら……目のほかに、鼻だってうっすら見えていいはずでしょ……?
それなのに……あれじゃまるで、……目だけが暗がりに浮かんでるみたいな……。
……あれ……ぜったいゆうれいだよ……!
あっ……魂とんじゃう……。
ふーっ……て意識が遠くなったぼくのとなり……ふってきた本に埋もれてぷるぷるしてた能勢先輩が、がばって顔を上げた。
それで……。
「ふっっっっっっ、ざっけんな!!!!」
……ものすごい剣幕で、棚向こうに怒鳴ったんだ……。
あのね……図書委員会でね……いちばん規律に厳しいのって、実は能勢先輩なんだ……。
能勢先輩……まだ忍たまのイタズラだと思ってたんだぁ……。
びっくりして抜けかけてた魂もひっこんだよ……。
そしてね……なんと、ゆうれいは……能勢先輩の一喝で……消えてっちゃったんだ……。
……ふふ……でしょ……能勢先輩すごいでしょ……。
……手がすぅっ……て消えたのを見て、能勢先輩はギョッとしてたから……やっぱり、オバケとかゆうれいだと思ってなかったみたい……。
棚向こうを見た不破先輩も、誰もいないって……とまどってたし……。
「すいませぇーん、遅れましとぁっ!?」
「きり丸!?」
とつぜん入口からきり丸の声がして……あ、きり丸はね……アルバイトで学費稼いでいるから……そう……自分で学費稼いでるんだって……すごいよね……。そのアルバイトで遅れることが時々あるんだ……。
「わービックリした、なんスかあの逃げてったの。ネズミ?にしちゃデカいような」
「きり丸、大丈夫かい?なんともない?」
「?いえ~別にだいじょぶっスけど?って腰ぬかしてどうしたんだよ怪士丸。ついでに能勢先輩」
「誰がついでだ!」
……きり丸が、きょとんとしながらそう言って……それで再起動した能勢先輩がテキパキしゃきしゃき……て本を片付けて、幽霊さわぎは終わったわけなんだけど……。
なぁに平太……図書室こわくないの……って?
だってね……えへへ、中在家先輩とね……不破先輩が……二人そろってもう大丈夫って言ってくださったから……きっと、大丈夫だと思うんだ……。
……そう……二人ともすごくやさしい笑顔でね……。
……え?……中在家先輩も……だよ。
え……うぅ~ん……たしかに中在家先輩が笑うのは、怒ってる時だって……言うけどぉ……。
たしかにね……ちょっと迫力ある笑顔だったかな……とは思うけど……。
……先輩がたがそろって笑って「大丈夫」って言ったときは……本当に……ね、今まで、大丈夫だったから……。
書庫の壁にひび入れた犯人探ししたときとか……図書室で潮江先輩と食満先輩がケンカ始めちゃったときとか……上級生の大乱闘で図書室がまきこまれそうになったときとかさ……。
だいじょうぶだよ……図書室のルールをちゃんと守れば、先輩たちすごくやさしいよ……。
……たまに御伽草子とか読んでくれたりもするんだぁ……楽しいよ……。
もちろんだよ……図書室利用者、お待ちしてまーす……。
きり丸:
んん?なに?なんだよ?こないだのネズミ騒ぎのこと?
怪士丸が腰ぬかしてたあれだろ?
……へええ~、ネズミじゃなくてオバケだったんだ、アレ。
捕まえて見世物小屋に売り飛ばせばゼニになったかなぁ。くっそ、捕まえときゃよかったぜ。
んな怖がんなくてもさ~、アレが図書室から出てったのはおれが見てるワケだし、もういねーよ。
ん、あ、うーん……それに、中在家センパイと不破センパイが、なんかおフダ?みたいなの、目立たないトコに貼ってたし。あれネズミ除けの札かと思ってたぜ。
あー、怪士丸は怖がりだから怪士丸からは見えないところだけどさ。
むしろ、もう一回出てきたら今度は逃げだす程度じゃすまねーと思うけど。
だってよ、怪士丸、けっこー怖い思いしたんだって?
ソレくわしく聞いた不破センパイと中在家センパイが、縄縹の縄、パァンって鳴らしながらイイ笑顔してたもん。
んで、それ見た五・六年のセンパイたちが、すげー引きつった顔してたもん。
うーん、アレ捕まえたら売れね―かなー、センパイに聞いてみよっかな。
変なモン好きな金持ちのオッサンって案外いるからさー。
なー、売っちゃダメだと思うか?
……あ、図書室利用者がへると困っちゃうから、この事はひみつだよ……そう……。
……その日はね……中在家先輩が実習でいらっしゃらなくて……五年生の不破先輩、二年生の能勢先輩と……ぼく、でいつもの仕事してたんだ……。
不破先輩がカウンターで……ぼくと能勢先輩が棚と本のチェックしてた……。
え……そう……まだぼく、棚の並びとか全部覚えてないんだ……。能勢先輩に教えてもらいながらだけど……ふふ……けっこう楽しいよ……。
なぜかね……能勢先輩はぼくを体の弱い子扱いするんだ……。
ぼくたちろ組はいつもこんな顔色です……て言ったらね……「虚弱体質ってことか?とにかく倒れられでもしたらこっちが困るんだ、あんま重いものとか持つなよ!」って……。
でもね……いつもきり丸はすごくテキパキ動いているし……ぼくだってさ……。
……そうなの……でもね……ぼくが重いもの持ってたりすると、なんていうのかな……委員会の全員がね……ちょっとハラハラしたような顔でちらちら見てくるんだ……。能勢先輩以外はあんまり口に出したりしないけどね……。
ぼく……体きたえようかなぁ……。
えぇと……それでね……棚半分くらいチェックが終わったんだけど、修理が必要な本がけっこうあって……カウンターに修理本いれる箱があるから、それを取りに行ったんだ……。
……つまり……棚の方には能勢先輩しかいなかったんだけど……。
……ね、図書室ではしずかに、っていうでしょ……ぼくたち図書委員は動くときも音をたてないように、なるべく静かにしてるんだ……もちろん、おしゃべりもなしだよ……。
だからね……不破先輩とか中在家先輩は動く時ぜんぜん気配がわかんなくて……。いつの間にか後ろに先輩がいてね……うっかり魂をとばしちゃったこともあったなぁ……ふふ……。先輩方はやさしくてね……ぼくが慣れるまでは……て言って、最初のころは動く時にわざと音を立ててくれたりしたんだ……。
そのおかげかなぁ……今は音がしなくてもあんまりびっくりしなくなったよ……。
そう……図書室ってそれくらい静かなところなんだ……。
だから……何か音がするとすごく大きく聞こえるんだ。
バサバサバサッ
……急に……本がたくさん落ちるような音がして……不破先輩のとなりで箱を持ったまま、びくってしちゃったよ……。
音がした方に行ってみたら……自然に本が落ちた……のかなぁ……けっこうたくさん落ちててね……。
「わあ……」
ぼくの後ろから顔を出した能勢先輩も眉をぎゅっとよせてたよ……。
「はあ、怪士丸」
「あ、はぁい……」
だいたい意訳すると、「あぁくそ、派手に落ちたな……はあ。怪士丸ちょっと手伝ってくれ」って言いたかったんだと思うよ……。えぇ……?……ほら……おしゃべり禁止だから……アイコンタクトとジェスチャーでだいたいわかるようになってさ……。
まぁね……変な並べ方してると崩れるのは当たり前だし……慎重に並べ直したよ……。
能勢先輩も確認して、よし、……て思ったとき……かな……。
バサバサバサッ
……せっかくきれいに並べ直した本がまた……落ちた。
ぼく……能勢先輩の眉間にしわが一本うまれた瞬間を見ちゃった……。
伏木蔵なら「スリルぅ~」て言うのかな……。
……能勢先輩はだまってテキパキ片付けたよ……。
棚をね……にらむみたいにして、壊れてるところとかないかって調べてたみたいだけど……見つからなかったのかな……首かしげて「おかしいなあ……」て顔してたよ……。
そしたら……不破先輩がひょいって覗いてきて「どうしたの?」……て。
能勢先輩は眉よせたまま、小声で応えてた……。
「不破先輩。この棚なんですけど、ちょっと用具委員に見てもらった方がいいかっうわあ!!」
きゅうに能勢先輩が転んだんだ……。
……変な転び方だったよ……まるで足をひっぱられたみたいな……。
えっ……てびっくりして……何が起きたのかぼくが理解する前に……ね。
「わぅっ……!?」
今度は……ぼくの足が……「ひっぱられた」。
「えぇ、二人とも大丈夫!?」
「いたたぁ……えぇ……」
「何しやがる、誰だ!」
そのときは……何が起こったか分からなくて、目を回してたぼくのとなり……能勢先輩が顔を赤くして怒りながら……手を捕まえようとしてた。
そう……「足をひっぱられた」……足をひっぱった手があったんだよ……。
棚に並べた本のすきま……。
幅が一寸もないそこから……伸びる、手が。
ゆゆゆ、ゆうれいだぁ……!
そうだよね……そう思うよね……。ぼく……久しぶりに腰ぬかしたよぅ……。
……泣きそうな僕と、忍たまのイタズラだと思ってるらしい能勢先輩の頭の上……また、本がどさどさふってきたんだけど……それが、さっきぼくたちが並べ直したところの……本でね……。
きゃー……て思って……あわてて頭をかかえてぎゅっと目をつぶったんだけど……。
そしたら……えぇとぉ……そのね……すごく馬鹿にしたような感じの……笑い声が聞こえて……。
びっくりして目を開けたら……開けたら、開けたらね……。
目の前の本棚……本の隙間から、チラチラ覗く、目……!
……まったくまばたきしない……血走った、目が……。
ぐにゃっ……て、笑うみたいに、歪むんだ。
おかしいんだ……おかしいんだよ……。
あれだけ、目がはっきり見えてるなら……目のほかに、鼻だってうっすら見えていいはずでしょ……?
それなのに……あれじゃまるで、……目だけが暗がりに浮かんでるみたいな……。
……あれ……ぜったいゆうれいだよ……!
あっ……魂とんじゃう……。
ふーっ……て意識が遠くなったぼくのとなり……ふってきた本に埋もれてぷるぷるしてた能勢先輩が、がばって顔を上げた。
それで……。
「ふっっっっっっ、ざっけんな!!!!」
……ものすごい剣幕で、棚向こうに怒鳴ったんだ……。
あのね……図書委員会でね……いちばん規律に厳しいのって、実は能勢先輩なんだ……。
能勢先輩……まだ忍たまのイタズラだと思ってたんだぁ……。
びっくりして抜けかけてた魂もひっこんだよ……。
そしてね……なんと、ゆうれいは……能勢先輩の一喝で……消えてっちゃったんだ……。
……ふふ……でしょ……能勢先輩すごいでしょ……。
……手がすぅっ……て消えたのを見て、能勢先輩はギョッとしてたから……やっぱり、オバケとかゆうれいだと思ってなかったみたい……。
棚向こうを見た不破先輩も、誰もいないって……とまどってたし……。
「すいませぇーん、遅れましとぁっ!?」
「きり丸!?」
とつぜん入口からきり丸の声がして……あ、きり丸はね……アルバイトで学費稼いでいるから……そう……自分で学費稼いでるんだって……すごいよね……。そのアルバイトで遅れることが時々あるんだ……。
「わービックリした、なんスかあの逃げてったの。ネズミ?にしちゃデカいような」
「きり丸、大丈夫かい?なんともない?」
「?いえ~別にだいじょぶっスけど?って腰ぬかしてどうしたんだよ怪士丸。ついでに能勢先輩」
「誰がついでだ!」
……きり丸が、きょとんとしながらそう言って……それで再起動した能勢先輩がテキパキしゃきしゃき……て本を片付けて、幽霊さわぎは終わったわけなんだけど……。
なぁに平太……図書室こわくないの……って?
だってね……えへへ、中在家先輩とね……不破先輩が……二人そろってもう大丈夫って言ってくださったから……きっと、大丈夫だと思うんだ……。
……そう……二人ともすごくやさしい笑顔でね……。
……え?……中在家先輩も……だよ。
え……うぅ~ん……たしかに中在家先輩が笑うのは、怒ってる時だって……言うけどぉ……。
たしかにね……ちょっと迫力ある笑顔だったかな……とは思うけど……。
……先輩がたがそろって笑って「大丈夫」って言ったときは……本当に……ね、今まで、大丈夫だったから……。
書庫の壁にひび入れた犯人探ししたときとか……図書室で潮江先輩と食満先輩がケンカ始めちゃったときとか……上級生の大乱闘で図書室がまきこまれそうになったときとかさ……。
だいじょうぶだよ……図書室のルールをちゃんと守れば、先輩たちすごくやさしいよ……。
……たまに御伽草子とか読んでくれたりもするんだぁ……楽しいよ……。
もちろんだよ……図書室利用者、お待ちしてまーす……。
きり丸:
んん?なに?なんだよ?こないだのネズミ騒ぎのこと?
怪士丸が腰ぬかしてたあれだろ?
……へええ~、ネズミじゃなくてオバケだったんだ、アレ。
捕まえて見世物小屋に売り飛ばせばゼニになったかなぁ。くっそ、捕まえときゃよかったぜ。
んな怖がんなくてもさ~、アレが図書室から出てったのはおれが見てるワケだし、もういねーよ。
ん、あ、うーん……それに、中在家センパイと不破センパイが、なんかおフダ?みたいなの、目立たないトコに貼ってたし。あれネズミ除けの札かと思ってたぜ。
あー、怪士丸は怖がりだから怪士丸からは見えないところだけどさ。
むしろ、もう一回出てきたら今度は逃げだす程度じゃすまねーと思うけど。
だってよ、怪士丸、けっこー怖い思いしたんだって?
ソレくわしく聞いた不破センパイと中在家センパイが、縄縹の縄、パァンって鳴らしながらイイ笑顔してたもん。
んで、それ見た五・六年のセンパイたちが、すげー引きつった顔してたもん。
うーん、アレ捕まえたら売れね―かなー、センパイに聞いてみよっかな。
変なモン好きな金持ちのオッサンって案外いるからさー。
なー、売っちゃダメだと思うか?
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